避妊
避妊方法
殺精子剤 | 精子を殺す薬品を膣内に入れて避妊する方法。 錠剤やフィルム、ゼリーなどがあります。 単独での避妊効果は高くなく、コンドーム等の方法と併用が確実です。 |
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ペッサリー | ゴム製のキャップを子宮口に装着して、精子の侵入を防ぐ方法。 日本では入手しにくく、ほとんど使用されていません。 |
コンドーム | ペニスにゴム製の袋をかぶせて、精子の放出を防ぐ方法。 手軽な方法で、日本では最もポピュラーな方法です。 使用法の誤ると失敗率が高く、(1)の殺精子剤を併用すると効果が上がります。 |
IUD (子宮内避妊器具) |
プラスチック製の器具を子宮内に挿入し、受精卵が子宮内膜に 着床するのを防ぐ方法で、避妊率は高い。 使用感が無く、長期間使用できます(2~3年毎に入れ換える必要あり)。 月経血の量が増えたり、月経痛がひどくなることがあります。 費用:挿入料‥‥\30,000 抜去料‥‥\5,000 |
ピル (経口避妊薬) |
低用量ピル(ホルモン剤)を3~4週間服用し、排卵を抑制する方法。 飲み忘れさえしなければ避妊効果は高い。 服用できない人や服用しないほうがよい場合があります。 副作用をわきまえ、定期検査(子宮がん検査、乳がん検査、血液検査)を受ける必要があります。 月経困難症や過多月経を治療するために用いられることもあります。 費用:処方前血液検査‥‥\3,000(診察料金は別) |
不妊手術 | 手術で女性の卵管または男性の精管を結紮して、卵子や精子の通路をふさぐ方法。 避妊効果は高いが、一度手術をすると元に戻すことはほぼ不可能です。 麻酔をして手術をするため、入院が必要であります。 費用:卵管結紮術‥‥\110,000(入院料や薬代は別) |
緊急避妊法(アフターピル)
緊急避妊とは避妊をせずにセックスをしてしまった場合や途中でコンドームが破れてしまい避妊が失敗してしまった時に妊娠を防止する方法です。
まずセックス後72時間(=3日)以内に緊急避妊薬を内服します。次に12時間後に同じように内服します。避妊薬には、中用量ピルを用います。
緊急避妊は排卵抑制、受精抑制、子宮への受精卵の着床防止等の効果期待する方法ですが、あくまでも緊急避難的な方法であり、確実性にはかけるところがあります。
この方法で妊娠の確率を25%→2%に減らせます。
費用:中用量ピル 1錠‥‥\7,880
月経をずらす
結婚式や旅行などの大事な用事が月経に重なりそうな時に、次の月経を早めたり・送らせたりすることができます。
早める場合 | 月経終了後に約1週間中用量ピルを服用すると、約2週間早めることができます。 |
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遅める場合 | 次の月経予定日の少なくとも3日前から、都合の悪い日まで飲み続けます。 |
人工妊娠中絶
人工妊娠中絶とは?
胎児が母体外で生存できない時期に、人工的に妊娠を中断させて胎児を母体外に出すことを人工妊娠中絶といいます。人工妊娠中絶は母体保護法という法律にのっとって、母体保護法指定医が行ないます。人工妊娠中絶が法律的に可能なのは、妊娠21週6日までです。
なお、諸般の事情により当院では出産と不妊治療に力を注いでおり、中絶手術に関しては、当方の都合によりお断りすることがございます。
(現在、当院では中絶手術は行っておりません。)
同意書
中絶には、ご本人と配偶者あるいは相手男性の両方が署名・捺印した同意書が必要です。未成年の場合はご本人と相手の同意だけでいいのですが、保護者の同意を求める場合があります。
手術方法
(1)診断と予約 | 異常妊娠でないことの確認や正確な妊娠週数を判定し、手術日の予約と説明を行ないます。手術前チェックとして血液検査を行ないます。 |
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(2)手術前日処置 | 手術がしやすいように子宮口に細い器具(ダイラパンやラミナリア)を挿入します。一晩でゆっくりと子宮口を広げます。入院の必要はありません。 |
(3)麻酔と手術 | 麻酔は、静脈麻酔を用います。意識も痛みもほとんど無い状態にして手術を行ないます。手術は、吸引法を併用した掻爬術を行い、約5~10分で終わります。術後は、3~4時間安静にし、麻酔が覚めてから帰宅となります。 |
(4)再診 | 3~4日間は無理をせず安静にし、1週間後に診察をします。 |
費用(保険適応はありませんので、全額自費となります)
(1)最初の診察・検査と血液検査 | \8,000 |
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(2)と(3) | |
妊娠8週まで 【(2)の処置が1回】 | \100,000 |
妊娠9~11週 【(2)の処置が2回】 | \113,500 |
(4)再診 | \4,000 |
現在、当院では中絶手術は行っておりません。